
万博の一つの楽しみは、海外旅行でも行ったことがない国や地域の文化や食を体験できること。大阪・関西万博のアンゴラパビリオンでは、本場の味を楽しめるレストラン「IMBONDEIRO(インボンデイロ)」にアンゴラ共和国からシェフのオクタヴィオ・ネト氏が来日し、伝統料理の提供をスタートした。
レストラン名の「インボンデイロ(IMBONDEIRO)」は、アンゴラ共和国をはじめとするアフリカ地域で “生命の木” と呼ばれるバオバブに由来し、「人々の暮らしに寄り添い、家族やつながりを象徴する」存在。レストランでは、どこの家庭でも大切に受け継がれてきたアンゴラの伝統の味を、伝統的なレシピをもとに再現している。
アンゴラ料理は、アフリカの素朴で力強い味わいと、かつての宗主国であるポルトガルの食文化が融合した独自のスタイルが特徴。トロピカルな食材やスパイスを取り入れながら、米や豆、キャッサバ、オクラなど日本人にもなじみのある食材を使い、どこか懐かしく、心温まる味わい。「FEIJOADA(フェイジョアーダ)」と呼ばれる黒豆のシチューや、鶏肉をピーナッツグレービーで煮込んだ「CHICKEN MOAMBA(チキンムアンバ)」など、知っている食材が知らない調理法で料理されている新鮮さが味わえる。メニューの価格帯は800円~2150円(税込み)
パビリオン会場内には、カラフルな工芸品や衣装展示なども設けられており、アンゴラ共和国の文化に触れられる空間が広がっている。