開いた口がふさがらないほどの悪質な犯罪が報道されている学校現場。心を尽くして子どもたちと向き合う教師たちがどれだけ肩身の狭い思いをしているか考えると、ふだんの激務に加えた心労は想像に難くない。10月5日は世界教師デー。先生たちに感謝を込めて「放課後コーヒー」を無料でプレゼントする取り組みが実施される。実施するのは、「先生と一緒につくる文房具ブランド」+teacher(兵庫県三田市)。
日本の教育現場では、教員の勤務時間が長時間化する現状が続いている。文部科学省の教員勤務実態調査(令和4年度確定値)では、小・中教諭の1週間あたりの在校時間が「50〜55時間未満」の区分が最多。地域によっては、より長時間の勤務が多いとの調査結果もある。オフィスワーカーがコーヒー片手にパソコンに向かうのと同様、学校現場でもコーヒーは先生たちにとって癒やしやリラックスのための大切な一杯になっているが、ゆっくりコーヒーを楽しめる時間は限られている。ヒアリングでは、先生たちは放課後に「解放感」と「疲労感」を感じていて“放課後コーヒー”の効果は大きそうだ。
無料コーヒーの配布対象は全国の小・中・高校や社会教育関係団体などで、公・私立問わず受け付ける。個人での申し込みは不可。応募は10月5日(日)15時〜17時の2時間限定でGoogleフォームで受け付け。先着順でなくなり次第終了。配送は11月上旬。