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沖縄・ニライビーチで10年ぶりにウミガメのふ化を確認 産卵119個中83匹が海へ

 沖縄県・読谷村のホテル日航アリビラ(オークラ ニッコー ホテルマネジメント・東京)の目の前に広がるニライビーチで、ウミガメの産卵とふ化が10年ぶりに確認された。8月29日(金)~9月1日(月)にかけて、119個の卵のうち83匹の赤ちゃんガメが無事にふ化、大海原へと旅立った。

 これらの卵は7月に発見されたもので、1カ月半にわたりホテルスタッフが見守ってきたという。ふ化の際には、読谷村でウミガメの保護活動を行う沖縄沿海保全同友会 OCPA(Okinawa Coastal Protection Alliance)の協力のもと、宿泊者を対象とした「ウミガメ調査会」も開催され、専門スタッフによる産卵についての説明や、ふ化後の卵の殻の確認なども実施。多くのゲストが命の誕生に立ち会った。

 その後ホテルでは9月1日(月)に記念イベントも開催。調査会に参加したゲストにウミガメのマスコットキャラクター「アリビー」の形をしたオリジナル絵はがきを配布。「またニライビーチに帰ってきてほしい」という願いをこめて、ウミガメの赤ちゃんの名前の募集企画も実施した。寄せられた28通の絵はがきには、「ぬーちゃん(沖縄の“命=ぬち”に由来)」をはじめ、「ニラビー」「ニーライ」「アリニラ」といったホテルやニライビーチにちなんだ名前、そして「ダッシュくん」など、赤ちゃんガメの未来を願う名前が集まったという。

ふ化したあとの卵の殻などをカウントしている「ウミガメ調査会」の様子