自民党の高市早苗氏がガラスの天井を突き破り、ついに史上初となる女性首相に就任した。高市首相といえば、自民党総裁に就任した際のスピーチでの「ワークライフバランスを捨てる」「働いて、働いて、働く」「自民党員には馬車馬のように働いていただく」などの発言が注目を集めたが、これを働く女性たちはどう受け止めているのだろう?
キャリアデザインセンター(東京)は運営する「Woman type(ウーマンタイプ)」において、高市氏の就任スピーチにおける発言について、20代~40代の働く女性100人を対象に緊急アンケート調査を実施した。調査期間は10月8日~10月9日。
それによると、高市首相のこれらの発言に対してヒアリングした人の半数以上(53%)が、その言葉の裏にある国や国民への貢献に対する「強い覚悟」や高市氏の仕事への情熱を評価し、肯定的に捉えていた。ポジティブに受け止めた理由としては、「あくまでも個人の決意表明。国民のために思い切り働く姿勢は素晴らしい」(46%)、「仕事への本気度が伝わる」(31%)などの回答が目立っている。
一方、ネガティブに受け止めた人は29%。その中で、最も多かった懸念は「国のトップの発言が、ワークライフバランスを軽視する企業風土を助長しかねない」(35%)、「国全体がワークライフバランスを軽視していた時代へ戻る可能性」(31%)、「長時間労働を美徳とする風土の拡大」(16%)といった声が多い。