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「豊臣兄弟!」のキーマンたちの甲冑を展示 岐阜関ケ原古戦場記念館で3月1日まで

 2026年のNHK大河ドラマは「豊臣兄弟!」。いまから楽しみにしている人も多いだろう。岐阜関ケ原古戦場記念館(岐阜県不破郡関ケ原町)では、2026年3月1日(日)まで、甲冑(かっちゅう)展示「豊臣政権を担った武将たち~彼らが生きていれば関ケ原の戦いはあったのか~」を開催している。「豊臣兄弟!」の主要登場人物の武将たちに着目し、過去の大河ドラマで使用された甲冑を展示している。

戦国の世を終わらせ、天下統一を成し遂げた豊臣秀吉とその政権を支えた豊臣秀長、前田利家。生きていれば、関ケ原の戦いは起こらなかったのではないかと言われる3人だ。

 豊臣秀吉の甲冑は、「弦月文軍配団扇形前後立(げんげつもんぐんばいうちわがたぜんごたて)/銀伊予礼白糸威胴丸具足(ぎんいよざねしろいとおどしどうまるぐそく)」(模造)。「利家とまつ~加賀百万石物語~」(2002年大河)で豊臣秀吉イメージ甲冑として胴のみ使用された。

 豊臣秀長の甲冑は「金瓢箪前立付黒桃形兜(きんひょうたんまえだてつきくろももなりかぶと)/紺糸威二枚胴具足(こんいとおどしにまいどうぐそく)」(想像)。「どうする家康」(2023年)で豊臣秀長役の佐藤隆太さんが使用したものだ。

 前田利家の甲冑は「金箔押鯰尾形兜(きんぱくおしなまずがたかぶと)/紺糸素掛威金箔押伊予礼胴具足(こんいとすがけおどしきんぱくおしいよざねどうぐそく)」(模造)。「利家とまつ~加賀百万石物語~」(2002年)で前田利家を演じた唐沢寿明さんが使用している。

 同記念館は、全国の大名を巻き込んだ「関ケ原の戦い」の全容を一目で俯瞰(ふかん)できる床面スクリーンの「グラウンド・ビジョン」、風や振動、光と音の演出による大迫力映像で東西両軍の激突を体感できる「シアター」、貴重な収蔵コレクションの展示、点在する陣跡を一望できる360度全面ガラス張りの最上階(5階)の展望室など、天下分け目の「関ケ原の戦い」を楽しく学ぶことができる体験型の施設。入館料は一般500円、大学生・高校生300円、中学生以下無料。休館日は毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日。