カルチャー

元子ども兵の再起を描くドキュメンタリー映画『RETURNEES』が公開 渋谷ユーロスペースで、上映後のトークイベントも

 誰と誰が戦うかに関係なく戦争は悲しいが、「子ども兵」の存在を許している現状は、大人として悲しい以上に恥でもある。アフリカの子ども兵たちの再起を追ったドキュメンタリー映画『RETURNEES(リターニーズ)』が2月14日(土)~27日(金)の2週間限定で、東京・渋谷ユーロスペースで公開される。上映後のトークイベントも複数決定しており、オンライン予約を受け付けている。同映画はその後、順次全国で公開される。

 アフリカ・ウガンダで20年以上にわたり元子ども兵の社会復帰支援に取り組んできたNPO法人テラ・ルネッサンス(京都市)の小川真吾理事の活動を軸に、日本電波ニュース社(東京)が制作したドキュメンタリー作品。武装勢力から意を決して離脱し、2023年に141人の帰還を果たした若者たちのその後を追う。被害者でありながら加害の経験も背負う彼らが、自らの過去と向き合い、時に自分を誘拐した相手とも同じ土地で生きていこうともがく姿。そして、その再出発に静かに寄り添う日本人の姿を淡々と記録している。「帰還」という出来事そのものではなく、その“後”に始まる長く困難な再生の過程を映し出す。

 「アフリカ流の和解」と「西洋の正義」の間にあるひずみや、草の根の活動によって、紛争の終結と和解の可能性を現実のものにしようとする過程を映したこの作品は、未来に向けた重要な記録でもある。