
どんな勉強でも、まずは教科書を読んだり先生の話を聞いたりして、その言葉を理解するところから始まる。つまり文章を理解する力があることが前提となる。『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(神田直樹著、ダイヤモンド社、税込み1760円)の発売に合わせ、現役東大生100人のアンケート結果(Overfocus・東京)が公表された。8割の学生がやはり「学習の基盤は国語力」と答えている。
調査は2024年12月〜2025年4月にかけて、オンライン個別指導塾「ヨミサマ。」(Overfocus)に所属する東大生講師100人に聞いたもの。国語力が基礎だという回答(77%)は、数学(17%)や英語(4%)を大きく上回り、読解力や設問の意図を読み取る力がすべての教科の土台になる、と実感している講師が大多数だった。
そこで「国語力増強に一番役立ったこと」をたずねたところ、小・中学生時代には「読書」と「対話」が圧倒的に多かった。中学〜高校と段階が上がるにつれて、塾や受験対策など外部からのインプットが増えていくが、「今の自分の国語力の基礎は幼少期から小学生時代に本をたくさん読んだことで培ったもの」という講師のコメントに象徴されるように、基礎的な国語力の土台は読書や対話によって早期に築かれていたことがうかがえる結果となった。