まめ学

五月病は誰もがなるリスクが!? 原因1位は「出社のストレス」

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 新年度がスタートとしてまもなく1カ月。新しい部署・赴任先で、緊張した数週間を過ごしたという人もいるかもしれない。ゴールデンウイーク(GW)は心身ともにリフレッシュするのにいい期間だが、休み明けには五月病に注意したい。誰もが五月病になるリスクはあるようで・・・。積水ハウスは、20~60代の男女540人を対象に、「5月病」について調査を実施した。調査期間は3月20~22日。

 最初に、「2022年のGW明けに、職場に行きたくないなどの体調変化が現れた」かどうかを聞いたところ、半数以上の53.7%は「現れなかった」と答えた一方、「五月病になった」とした人は35.0%にも及んだ。体調変化の内訳をみると、1位は「職場に行きたくない」(50.3%)で、2位は「気力がない」(45.0%)、3位は「気分が落ち込む」(41.3%)となり、「何となく体調が優れない」という人も37.6%だった。

 その原因を尋ねると、圧倒的な1位になったのは「出社のストレス」(42.3%)。「人間関係の変化や悩み」(27.0%)が2位に入り、「早起きのストレス」という人も25.9%いた。他方、コロナ禍前と比べて大幅に増えたのは「役職や仕事内容の変化に対する悩み」(24.3%)。働き方が多様化し、リモートワークや同僚とのコミュニケーションの方法で悩んでいる人が多いのかもしれない。

 五月病というと、大学生や新入社員を思い浮かべる人が多いだろうが、意外にも一番多かった年代は30代(45.0%)。現職の勤続年数別でみると、「3年以上5年未満」(61.0%)の人がダントツで多く、50代も31.7%の人が五月病を経験していることを考えると、誰もが五月病になるリスクはあるといえるだろう。

 五月病になった人とならなかった人の生活状況を比較すると、五月病になった人は「働き方」「睡眠の質」「入浴の質」「家族との関係性」の全項目で不満(約50%)が高く、一方、五月病にならなかった人は全項目で満足(59~66%)している人が多かった。自宅での過ごし方を工夫すると、体調を維持しやすくなると推測できる。
 今年のGWはどのように過ごす?