大阪市天満橋付近の船着場である八軒家浜で3月22日、「デンマーク&スペインEXPOフェスティバル」が開催されました。
大川に浮かぶ能船上にデンマーク大使やスペイン大使が登壇し、4月13日に開幕する大阪・関西万博の出展をピーアール。北欧音楽や能舞台の催しに、両国のグルメや雑貨を扱うブースが並び、小さな子どものいる家族連れから海外の人まで多くの人で賑わいました。
サントリーホールディングス株式会社大阪秘書室長の池田裕亮さん
「今日はデンマーク&スペインエキスポフェスティバルということで、デンマークスペインの文化や食事などを広めたいということで開催しています。
副会長の鳥井(信吾)がデンマークとスペインの名誉領事をしていて、ぜひその文化を発信したいということで開催に至りました。
(万博で)デンマークは北欧5カ国と一緒に北欧館というパビリオンを出展し、スペインはスペイン館を単独で出展します。
スペインは情熱の国ということでお料理も美味しいし、デンマークはサステナビリティにも取り組んでいるし、魅力ある国かなと思います。
デンマーク、スペインともに食事と物販を準備しています。デンマークはオープンサンドが有名です。スペインはまずはパエリヤがまず思いつくと思いますが、それ以外にも準備しているので楽しんでいただきたいです」
和歌山県企画部国際担当参事の岡澤利彦さん
「和歌山県は、実はデンマークともスペインとも大切なつながりがあるんです。
デンマークは、クヌッセン機関士という物語があります。今から65年ほど前(1957年)、和歌山県日ノ御埼の沖で、地元の漁師の船と木材船が事故を起こしました。デンマークの船が通りかかって、クヌッセン船長が荒れ狂う海に飛び込んで日本人を助けてくださった。悲しいことにクヌッセン船長はそのまま殉職されてしまうんです。クヌッセンさんの勇気を讃えて、地元に記念碑を作って毎年キンセンカを捧げているというつながりです。
スペインの方は、和歌山県は熊野古道という巡礼の道を持っていますが、スペインのカミーノ・デ・サンティアゴ(サンティアゴ巡礼道)が世界遺産になっていて、そこと25年ほど前(1998年)から姉妹提携をしています。
実は八軒家浜って、熊野古道は和歌山のイメージが強いと思いますが、京都から八軒家浜まで上皇様が船で来て、ここから和歌山を目指して歩いたという、我々にとって聖地の一つです。」