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復興が進む福島・浜通りの魅力を個性あふれるお酒と巡る  「復興 浜通り酒巡り号」を運行

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車両イメージ

 JR東日本水戸支社(水戸市)は、東日本大震災からの復興が進む福島県浜通りエリアを地元の個性あふれる酒と一緒に巡る常磐線のイベント列車「復興 浜通り酒巡り号」を、11月3日(金・祝)に運行する。

 浜通りエリアで働く現場社員が企画。酒づくりを通して東日本大震災からの復興や福島県での新たな産業づくりに取り組んでいる4つの醸造所から協力を得て、おいしい酒やつまみ、弁当を楽しみながら浜通りエリアの魅力と復興の様子を感じることができるイベント列車が実現する。募集人数は60人。申し込みは20歳以上限定で、価格は1人税込み8800円(行程に必要な運賃・酒・弁当・おつまみ代などを含む)。

 車両はE501系で、車内にテーブルを取り付けて運行。運転区間・行程は、いわき駅11時30分発、相馬駅15時40分着。区間中の停車駅は、富岡駅・浪江駅・小高駅。停車駅では、事業者よる商品解説やブドウ畑の見学などを予定している(ブドウ畑見学は希望制。希望しない場合は車内で待機)。

 参加事業者は、ホップジャパン(田村市)・とみおかワインドメーヌ(富岡町)・鈴木酒造店(浪江町)・haccoba -Craft Sake Brewery-(南相馬市・浪江町)。

一般社団法人 とみおかワインドメーヌ (富岡町)
一般社団法人 とみおかワインドメーヌ (富岡町)

 ホップジャパンは、福島県中通り東端の田村市で、震災により休眠状態となっていた施設を改修し「ホップガーデンブルワリー」を経営。自社栽培のホップを使用した高品質なクラフトビールを軸に1 次産業から6次産業化につなげるサイクルの展開と、人・もの・ことをつなぐ活動に取り組んでいる。

 とみおかワインドメーヌは、東日本大震災からの復興に取り組む富岡町の明るい未来を切り開く一つのカギとなるよう、ワインを中心とした新たなまちづくりと新しい農業への取り組みを行っている。

 江戸時代末期に創業した鈴木酒造店は、東日本大震災での津波により酒蔵が流失したが、研究施設に送っていた酒のもととなる「酒母」から「蔵付き酵母」が見つかったことで山形県長井市にて酒づくりを再開。震災から10年後、「道の駅なみえ」に隣接する施設に入居し、浪江町での酒づくりを再開した。

 haccoba -Craft Sake Brewery-は、原発事故の避難で一時人口がゼロになった福島県の小高町に、2021年2月に醸造所を設立。2023年7月から隣町の浪江町でも醸造所を営んでいる。かつてのどぶろく文化を現代的に表現するなど、ジャンルの垣根を超えた自由な酒づくりを行っている。

 申し込みと詳細については、JRE MALL 水戸支社販売ページに掲載している。