スポーツ

ボートレーサーらが能登半島地震の被災地で復興支援活動 今年度2回目、道路補修やがれき撤去を実施

 日本モーターボート選手会静岡支部と福井支部所属のボートレーサーらが6月28日に、令和6年能登半島地震の被災地である石川県珠洲市で、ボランティア活動を行った。参加したのは、松瀬弘美・表憲一・今井美亜・西橋奈未・為本智也・小林孝彰・坂野さくら・沼田七華の8選手と、事務局職員3人。道路の補修やがれきの撤去などに取り組んだ。

 福井支部では1月末に、日本財団「災害復興支援特別基金<令和6年能登半島地震>」への全会員による寄付活動を行ったが、会員からは地震発生直後から、現地で支援活動をしたいという声が上がっていた。日本財団のコーディネートの下、現地での1回目の支援活動を4月19日に行い、今回は2回目。

被災家屋の屋根の撤去作業

 活動は、珠洲市蛸島町内・蛸島漁港を本拠地に、同市三崎町でも実施。1枚が3kgほどの被災家屋の屋根瓦を、状態の良いものは再利用できるよう、手で丁寧にはがし、トラックにきれいに並べて保管場所へ。その後は、道路のアスファルトのはがれたところに土や砂利を入れて平らにする補修作業を行った。午後は、4月の支援活動で解体したコメ農家のがれきを撤去。倉庫や家屋を解体した後に出てきたがれきを分別し、それぞれの集積場に運んだ。ボートレーサーたちはチームワークの良さを発揮しながら作業に取り組んでいた。

 福井支部の表憲一選手は、「地震があった時、自宅付近もすごく揺れたが、住宅が壊れるまでには至らなかった。今回珠洲市に入ったら町並みが一変していて、半年前に見た映像と全く変わっていなかったので、言葉にならなかったです。地震の被害を考えると微力ですが、今後もお手伝いできればと思います」と話した。

 道路の補修作業