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永山絢斗、10年ぶりの宮藤官九郎作・演出の舞台出演に「開き直って今回は突っ走る」【インタビュー】

-ほかの共演者も個性派がそろっています。

 荒川(良々)さんは、映像のお仕事でご一緒するときに僕をターゲットにして笑わしてくるんです(笑)。だから、荒川さんには苦手意識があるかもしれません。今回は舞台なので、荒川さんは仕掛けてこないんですけど、カメラが回っている最中にNGを連発させてこようとする悪い荒川さんがいるんです(笑)。今回の舞台では、悪い荒川さんが出てこないことを祈りますけど、大人計画の皆さんの土俵なので、何をしてくるか分からない怖さはあります。

-荒川さんに、やり返してやろうみたいな気持ちは?

 仮にやって、スッとかわされたりしたら寂しいですから、やり返すことはないです。相変わらず皆川(猿時)さんもエネルギッシュですし、荒川さんと皆川さんがちょっとやばいです(笑)。

-隅田という役も冒頭からかなりせりふがありますが、稽古をしてみていかがですか。

 大変です。せりふは入っていたんですけど、ただしゃべっているだけみたいなところもあったので、そこを宮藤さんに演出してもらっています。本作のつかみでもあるから、やっぱり太賀くんと2人の冒頭のシーンは大変です。そこを超えてしまうと、そこから他のキャストの方も出てきますし、少し落ち着いて芝居ができるんですが。

-プライベートで“我慢できないこと”はありますか。

 仕事が忙しいときでも、愛車のことは毎日考えています。手に入らないパーツを、職人さんにハンドメードで一から作ってもらっていて、修理や改造で5年ぐらい乗れていないんですけど、もう少ししたら帰ってくるんです。それと、稽古から帰ってきて、また台本を開かなきゃいけないぐらい大変なんですけど、そこから逃げるようにYouTubeで将棋のプロの対局を見ています。毎日欠かさずチェックしていて、僕の息抜きです。でも、台本に戻れなくなっちゃうぐらい見ている時間は長いかもしれません。そこは“我慢できない”ところです(笑)。

(取材・文・写真/櫻井宏充)

「ウーマンリブvol.15『もうがまんできない』」

 「ウーマンリブvol.15『もうがまんできない』」は4月14日~5月14日に都内・本多劇場ほか、大阪で上演。公式サイト