-本田さんは俳優でもありフィギュアスケーターでもあります。この映画のゲートボールも一種のスポーツですが、実際にプレーしてみてどう思いましたか。
とても魅力的だと思いました。ゲートボールに関しては、やる前は簡単だと思っていました。でも、まんまとだまされました。皆さんから「やってみたらハマるから」と言われましたが、まさしくその通りでした。単純に見えてとても難しいし、簡単そうに見えるスポーツだからこそ、幾つから始めるかはあまり関係ありませんし、若ければいいというものでもありません。なので、これはもっと有名になってほしいスポーツだと思いました。協会の方も「この映画をきっかけにもっとゲートボールを広めていきたい」とおっしゃっていました。ゲートボールの魅力は、やってみないと分からないので、映画のチケットと一緒に、ゲートボールの券も配ってほしいと思いました。
-女優とフィギュアスケーターとの“二刀流”ですが、今後の展開についてはどう考えていますか。
二刀流だと思ったことは一度もなくて、今はフィギュアのことは一切忘れています。女優の本田望結に皆さんが会いにきてくださっているので。逆に、夜になってスケートの時間になったら、お芝居のことは一切忘れて没頭します。だから本田望結が2人いる感覚なんです。ただ、二刀流と思ったことがないというのは、逃げの言葉なのかもしれません。私は二刀流ができていないということを認めたくないから。でも、ここまで両方続けられているのだから、過去の自分に失礼にならないように、未来の自分にも大好きな二つのことを続けていってほしいです。
-最後に、観客に向けて映画の見どころなどをお願いします。
何か笑いたいなと思っている人も、ちょっと毎日が楽しくないなと思っている人も、誰が見ても嫌な気持ちにならない作品です。みんなが穏やかになって、気軽にあーよかったと思えるので、どの世代の方にも響くと思います。この作品を機に、新たなことへのチャレンジを始めてもらえたらうれしいです。
(取材・文・写真/田中雄二)