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平野莉玖、母親からは礼儀やあいさつに厳しく育てられた【インタビュー】

-劇中では学生ライフが描かれていますが、平野さん自身はどんな学生でしたか?

 勉強は全くしなかったのですが、体を動かすことが大好きでバスケや格闘技に熱中していました。いろんなことに興味を持ってすぐに行動に移すタイプだったので、親を振り回してしまったなと思いますが、そのポテンシャルのおかげもあって、今の活動がやれているのかなと思います。ダンスは年長から中学生までやっていたのですが、高校3年間は普通の学生生活を送ってみたいなと思って、ダンスや歌などのエンターテインメントの世界から一度離れて、普通の学生ライフを過ごしました。

-それまではお仕事が忙しくて、学校に行けないこともあったのでしょうか。

 小中学校の頃は、いろいろな所でライブをしたり、ダンスのイベントやコンテストに出場していたので、学校を休んだり、早退することが多くて。当時はラップをやっている子があまりいなかったので、友達とも話が合わなくなってきてしまって、一度普通の学生生活を送ってみたいと思いました。普通の高校生活はすごく楽しかったのですが、僕はやっぱり人を楽しませて生きていきたいなと思うようになって、それが活動を再開するきっかけになりました。

-お話を伺う限り、運動神経は抜群だと思いますが、得意科目は?

 体育と音楽と図工が好きでした。図工は指先の細かい作業は苦手なのですが、熱中してやっている時間が好きで。国語と算数は大嫌いで、とくに算数は割り算までしか分かりませんが…(笑)。今はアパレルの経営もやっているので、計算や簿記の勉強はもっとしておけばよかったなと少し後悔しています。

-平野さんは、自分のことをどんな性格だと思いますか。平野さんならではの魅力やチャームポイントを教えてください。

 好奇心旺盛で人懐っこい性格なので、何でも怖がらずにやってみる行動第一な部分は、自分の中でいいところかなと思っています。10代の子の話を聞いたりすると、一歩踏み出せないと悩んでいる子もいるのですが、僕は悩むよりも先に動いてしまうタイプなので、今までほとんど悩んだことがなくて。もちろん失敗したこともありますが、やって悔いがない生き方をする性格なので、そういうところは自分で気に入っています。人懐っこいというのはいろんな人から言われるのですが、人と話すのが好きで、自分から話し掛けるので、そういう部分が人懐っこいといわれるのかなと思います。

-ポジティブで行動派な部分は、子どもの頃からの性格なのでしょうか。

 はい、子どもの頃はさらにストッパーがなくて、騒がしい子どもだったので、いろんなところで怒られていました。じっとしていられない子だったので、母にも「落ち着きがない」「ちょっと座っとれ!」とよく怒られていました(笑)。

-最近プライベートの時間にハマっていることや趣味でやっていることはありますか。

 車やバイクなどの乗り物が好きなので、プライベートの時間は1人でドライブに行ったり、バイクに乗ったりしています。体を動かすことは好きなのですが、休みの日はガツガツ活動するというよりは、ドライブで海に行ったりして過ごします。

 -本作では、木村さんが演じる主人公は“愛を知らない”役どころですが、平野さんがこれがないと生きていけないという“愛してやまないもの”は?

  今、人生の中で関わっている人たちです。人が大好きなので、家族や友達はもちろん、自分の会社のスタッフの人たちも、今すごく支えてくださっているので。1人でどれだけ頑張っても、皆さんがないと生きていけないなと思います。

 -今後は芸能界でどんなことやっていきたいですか。

 お芝居はいつかやってみたいと思っていたことだったので、今後も役者として、いろんな役を演じてみたい思いはあります。アーティストとしても昨年CDデビューをさせていただいて音楽配信を進めているので、今後もより多くの人の背中を押せるような曲を作っていきたいです。いつかは海外での活動もしたいという願望はありますが、今はまだ夢のまた夢なので、日本でもっと頑張ってからだなと思っています。

 (取材・文・写真/小宮山あきの)

今後の目標を語った平野莉玖 (C)エンタメOVO