-実際にアフレコに挑戦した感想はいかがですか。
とてつもなく楽しくて難しかったです。収録前はアフレコの現場で声優の皆さんの声入れの様子を見学させていただいたり、台本にいろいろなことを書き込んで勉強したり、家で自分の声を携帯電話に録音して何度も聞き返したり、自分なりに特訓しました。映像作品では顔の表情でのお芝居もできますが、アニメは声色や音圧、滑舌など声だけでお芝居をするので、気を付けることがたくさんあって。1番難しかったのは台本に「…」や「!?」というせりふがあることです。せりふの「」の中に「!!」しかなかったりするので最初は驚きましたし、“はっ…”とするときの息遣いの表現などを何度も練習しました。
-アフレコの際に印象に残っているエピソードはありますか。
声優の皆さんと同じブースに入って収録したときに、今高校2年生で王野頼音役の熊谷俊輝くんと、なぜなのか理由は分からないのですが、声のやり取りで友達になれている感じがして。そのときの熊谷くんとのせりふのやり取りが忘れられないです。
-Travis Japanのメンバーや事務所の先輩などからアドバイスはもらいましたか。
Kis-My-Ft2の宮田俊哉くんが事務所のライブ『WE ARE!』のときに僕の所に来てくれて、「声優をやるんでしょう。自信を持って頑張ってね」と言ってくれました。宮田くんは、自分が思っている以上に感情の波を出してしゃべった方がいいよとか、僕はこういうふうに勉強しているよとか、声優のお仕事の先輩としてアドバイスをたくさんくださって。それまでは「僕もアニメが好きなんです」というアニメオタクとしての会話だったのですが、そのときに声優の先輩としてアドバイスをいただけたのがうれしかったです。
-今回アフレコに初挑戦されて、グループとしてOPテーマも担当されましたが、今後はどのようなことに挑戦していきたいですか。
今回、夢だった声優のお仕事に挑戦できて、もっと挑戦したいという欲が出てきたので、個人としては声優のお仕事がもっとできたらうれしいです。「多数欠」の続編や劇場版のキャラクターの声などもできたらいいなと思いますし、もっとほかの作品にも挑戦して、オリジナルキャラクターの声ができるようになりたいです。グループとしては作品のテーマソングなどもたくさん出せたらいいなと思います。
-最後に視聴者の方に、“ここは絶対に聞いてほしい”というご自身の注目ポイントを教えてください。
普段僕が使わない言葉遣いのせりふをたくさん発したり、普通に生きていて出さないような声を出したりしているので、ドキドキしながら聞いてもらえたらいいなと思います。叫んだりするシーンもあるのですが、ちょっと口が悪い川島如恵留…ではなく、葛西甲斐として聞いてもらえたらうれしいです。
(取材・文/小宮山あきの)
毎週火曜日深夜1時59分から日本テレビ、BS日テレ、RAB青森放送にて順次放送中。Travis Japan 12/4リリース2nd アルバムより先行配信『Fly Higher』配信中。