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奥平大兼、「学園ものならではの出会い」を通して感じる刺激 「御上先生」でTBS日曜劇場初出演【インタビュー】

日曜劇場「御上先生」に出演する奥平大兼 (C)TBS

-撮影で感じている、学園ものならではの面白さと難しさを教えてください。

 みんな同世代なので、とにかくにぎやかです(笑)。もちろん、ある程度の年齢差はありますが、みんなタメ口で話していますし、高校生に戻ったかのようなくだらない話もしていて、本当に学校にいるような感覚になれるのが良いところです。大変なところは、クラスのシーンでは、僕に限らず、全生徒がいなければならないので、どうしても集中力が続かなくなってしまうこと。せりふがないシーンでも教室にいて、リアクションをするので、どうしても集中力が切れてしまうんですよ。どうやって途切れないようにすればいいのかは、昨年、学園ものに出演したときにも勉強になったところではありました。

-同世代のキャストが多いからこその刺激も多いのでは?

 刺激というのかは分からないですが、みんなそれぞれ色があって、それがすごく面白いです。昨年、「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(日本テレビ系)というドラマで窪塚愛流くんと一緒だったんですが、僕は、彼のお芝居がすごく好きで。彼にしかできないお芝居をするのですが、昨年共演したときとはまた違った感覚を覚えます。もちろん(昨年共演してから)1年経って、お互いにいろいろな現場を経験していますし、役柄も違うので当たり前ですが、そうしたお芝居の変化も楽しいです。以前に共演をしたことがある人のお芝居の変化も楽しいですし、初めてご一緒する人も「こういうお芝居をする人がいるんだ」と知るきっかけにもなりました。それは学園ものならではの出会いだと思うので、面白い経験だと思っています。

-撮影現場では皆さんどのように過ごしていますか。最近、現場ではやっていることは?

 (前室に用意されている)お菓子の減る量が半端ないです(笑)。みんな食べまくっています(笑)。そうしたことからも、みんな楽しそうだなと感じます。はやっていると言っていいのか分からないですが、写真もめちゃくちゃ撮っていますね。スマートフォンで撮っている人もいれば、デジカメを持ってきている人もいて、撮ったら共有してくれるのですが、それがものすごい量で(笑)。普段、僕は映画に出演することが多いのですが、映画の現場の1カ月分くらいの写真の量を1日で撮影しています。きっとそれぞれのSNSに掲載されると思うので、ぜひそうしたオフショットも楽しんでいただけたらと思います。

-今回、特に共演を楽しみにしていた方は?

 蒔田彩珠さんです。共演は初めてですが、プライベートで親交があったのでいつか一緒にお芝居できるかなと楽しみにしていました。僕がデビューして1年目のときに映画賞をいただき、あちこちにお邪魔させていただいていたとき、蒔田さんもいろいろな賞を受賞されていて、同世代でいいお芝居をする方だなと思っていたんです。なので、今回、共演できることになりうれしかったです。(蒔田が演じる)富永蒼は神崎の幼なじみという設定で、神崎も富永には接し方が変わるので、富永とのシーンは特に楽しくお芝居させていただいています。

-最後にこのドラマならではの楽しみ方を教えてください。

 これから活躍するであろう役者の皆さんを見られるというのが面白いところなのかなと思います。これまでも学園ドラマをきっかけに注目されるようになった方も多いと思いますが、やはり僕たちも仲は良いですが同世代で意識することもあり、頑張ろうという思いは強くなります。きっと見てくださる方にはそうした面白さもあるのだと思います。それから、現役の高校生もいるので、今の高校生を知るきっかけにもなると思います。僕もすでに時代や感覚の違いを感じているので、これから大人になっていく高校生たちが何を感じているのかを見られるのも学園ものだからこそだと思います。

 ただ、このドラマは、学園ものではありますが、政治的な話も出てきて、僕は知らないこともたくさんありました。ドラマを見てくださる方もこの作品を見て現実社会で問題になっていることを知るきっかけになるという方もいると思います。決して明るいだけの話ではなく、ダークなところも見せられるドラマです。キャスト、スタッフさんみんな、熱を込めて作っていますので、それを皆さんにどう感じていただけるのか、楽しみにしています。

(取材・文/嶋田真己)

 日曜劇場「御上先生」は、1月19日よる9時からTBS系で放送スタート。(初回25分拡大)

日曜劇場「御上先生」 (C)TBS