-アーティストとして歌う時と比べて、ミュージカルで歌う時に意識していることは?
最初は歌い方をいろいろと気にしていましたが、結局は歌って伝えることですから、歌ということに関して根本はそんなに変わらないんじゃないかという考え方の人たちも周りにはいて、そうだよなという自分もいるんです。でも、そこまでミュージカルの経験があるわけではないので、ミュージカルであることを意識した方が良いのではないかという思いもあるので、今回も歌の先生にお会いして決めていこうと考えています。
-アーティストとしては髙木雄也として歌っていると思うんですが、ミュージカルになると役というものが入ってきます。
前回も、ミュージカルシーンで歌うときに自分へと戻ってしまう瞬間がありました。今回はそこをきちんと役としてつなげないといけないと思っています。お芝居もつなげることがすごく大事だと感じています。
-本作の見どころは?
チラシに「究極にスタイリッシュで最高にエキセントリックなショー」とあるように、歌の見せ方などにショー的な華やかさがあります。ビジュアル撮影でもスタイリッシュさを感じたので、きっとおしゃれなものになると思います。それから、とにかくキャストの皆さんがすばらしい。みんなを見てほしいです。
-演じる役はセクシーな美ボディーを披露するシーンも多く、そこも見どころですが、体作りはどのようにしていますか。
トレーニングはまだまだ途中です。ですが、美ボディーのために化粧水や乳液で肌ケアを始めました。皆さんにとっては当たり前かもしれませんが、肌ケアは全くしてこなかったんです。ボディーソープで顔を洗ってもいい人間なので(笑)。それとボディーミルクみたいなのも塗っています。ベタベタするから、今までは全く使ってなかったんですけど(笑)。でも、この主人公はそういうものがすごく好きなので、どういうものか調べていたら、もう気になって、やりたくなっちゃいました(笑)。
-マッチョになるためには食事制限もしているんですか。
しています。食事制限はもう慣れてきたので、余裕です。ただ、つらいのは食事のお誘いを断らなきゃいけないことです。その場に行くと、もしかしたら揺らぐかもしれない。そこに行って、食べなくてもいいんだけど、みんなも気を使うし、それを考えながら食事をするのも嫌だから。もう全て断っています。
-役作りとして、昼はスタイリッシュなエリートビジネスマン、夜はセクシーなシリアルキラーというビジュアルの説得力に自信は?
スタイリッシュでセクシーなのはもとからなので大丈夫です(笑)。だから、そこは役作りしなくてもいいかな(笑)。
(取材・文・写真/櫻井宏充)
ミュージカル「アメリカン・サイコ」は、3月30日~4月13日に都内・新国立劇場 中劇場ほか、大阪、福岡、広島で上演。
