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京都・大津・奈良の商工会議所が観光プラン 大阪・関西万博に向け連携企画

京都商工会議所「旧富岡鉄斎邸での茶香服体験」

 

 京都・大津・奈良の3商工会議所は、2025年の大阪・関西万博などで、今後関西地区が注目されるとして連携して開発した観光プランをこのほど公表した。

 京都商工会議所は「旧富岡鉄斎邸での茶香服(ちゃかぶき)体験」を企画。鎌倉時代以降、上流の公家や武家社会で広まっていった利き酒のようなお茶の飲み当て遊びを体験、24年2月に竣工した新たな施設で「日本茶の奥深い世界を堪能する」と説明している。

 大津商工会議所は「百人一首で有名な逢坂の関(おうさかのせき)『藤三郎紐(とうざぶろうひも)』で体験する1組限定アクセサリーつくり」を提案。大津市の「逢坂の関」で150年以上の間歴史を紡いできた、藤三郎紐で組紐(くみひも)アクセサリーをつくる体験。江戸時代からの国内唯一の現役組紐機械「内記台(ないきだい)」の音を聞いたり、昔ながらの技術で紐を手繰る職人の生活を見たりすることができるという。

 奈良商工会議所の「世界遺産・薬師寺 JTB夜の特別拝観」は、一般拝観終了後に、通常公開されていない西塔内陣を特別に案内し、創建当初より金堂に祭られている本尊、国宝薬師三尊像へ案内し僧侶が特別祈願するプラン。

 それぞれのプランは JTB(東京都品川区)の「日本の旬キャンペーンBOOK」に掲載している。