就活は学生側だけではなく企業側も大変──学生の心に響く採用活動を展開できたのはどの企業だろうか? ダイヤモンド・ヒューマンリソース(東京)は、2025年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に第18回「新卒採用力ランキング調査」を実施した。
この調査は大手人気企業が採用選考を始める3月から6月までを調査期間とし、新卒定期採用のそれぞれの場面で、分かりやすい、情報が十分である、丁寧に社員が説明してくれた、など学生の支持を集めた企業を集計、そこから学生が就職活動を通じて企業を評価した「採用活動の通信簿」であり、いわば「会社の好感度」ランキングだ。
選考活動を(1)ホームページ (2)インターンシップ類 (3)パンフレット・入社案内 (4)メール・SNS (5)セミナー・説明会 (6)先輩社員・懇談会 (7)選考・面接の7つの分野ごとに学生の評価を聞き、各分野のポイント合計を企業の「新卒採用力」と定義し総合ランキングを出した。
それによると、2年連続で総合トップとなったのは、明治安田生命保険。内訳は選考・面接部門で1位となったほか、先輩社員・懇談会で2位、インターンシップ類で3位、パンフレット・入社案内で4位、メール・SNS部門で5位とバランスよく学生の支持を集めている。2位は日本生命保険、3位は第一生命保険で生命保険会社が上位を独占した。その他トップ10には証券、メガバンク、損保など大手金融機関が9社ランクインした。
調査対象は、現在就職活動中もしくは就職活動を終了した、全国の国公立107大学 私立24大学 の大学4年生と大学院2年生の803人。調査は3月21日~6月28日の期間に行った。