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2026年3月卒業予定の大卒求人倍率調査 小規模企業の倍率が上昇

 新年度を迎えて新大学4年生の就職活動も煮詰まってきたと思われるが、そうした中で、インディードリクルートパートナーズ(東京)の研究機関であるリクルートワークス研究所は、2026年3月卒業予定の大卒求人倍率(大学院卒含む)に関する調査を実施した。調査対象は企業が4113社、学生が大学生 929人、大学院生 347人で、企業は1月23日~2月28日、学生は2月1日~2月7日にそれぞれ調査を行った。

 それによると、来春2026年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.66倍と、2025年卒の1.75倍より0.09ポイント低下した。コロナ禍後に大卒求人倍率が上昇に転じた2023年卒以降に3年連続で上昇したが、今回は低下した。

 一方、従業員規模別では、300人未満企業で大卒求人倍率が上昇、300~999人企業および1000~4999人企業では低下、5000人以上企業では横ばいとなった。300人未満企業は8.98倍と、コロナ禍前のピークである2019年卒の9.91倍に次ぐ高い水準に達している。

 業種別に見ると、流通業と建設業の大卒求人倍率は他の業種に比べて高いものの、それぞれ前年からは低下。金融業、情報通信業も前年から低下した一方、製造業、サービス業では上昇した。