日本プロ野球選手会は、選手たちによる病気の子どもとその家族の支援活動を、2020・2021年度に続き今シーズンも実施してきた。その一環で、ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン(東京、以下DMHC)が運営する「ドナルド・マクドナルド・ハウス」への支援として、全12球団の所属選手39人が計1347万6000円を贈ることが決まった。この寄付額は、「1安打につき1万円」「1登板につき1万円」「1試合出場につき1万円」「1盗塁阻止につき1万円」「1ホームランにつき1万円」など、選手たち自身で設定したシーズンの成績に応じた寄付が集まったもの。
「ドナルド・マクドナルド・ハウス」は、難病で高度な医療を受けるために入院・通院する子どもを看病する家族が、病院の近くに一人一日1000円で滞在できる施設。現在、世界45の国と地域に378カ所(2022年3月現在)にあり、国内では、日本第1号の「ドナルド・マクドナルド・ハウス せたがや」(東京都世田谷区、2001年開館)をはじめ、全国11カ所にある。国内のハウスの設立・運営費は日本マクドナルドをはじめ、企業各社や個人からの寄付・募金によってまかなわれ、ハウスの清掃・事務作業には1500人以上の地域ボランティアが携わっているという。
2020年と2021年シーズンは、所属選手総勢28人の選手が支援活動に参加。支援総額は、2020年シーズンは1085万9000円、2021年シーズンは996万2000円だった。“HOME AWAY FROM HOME”(わが家のようにくつろげる第二の家)をコンセプトに、家族の経済的・精神的な負担を少しでも軽減し、安らげる場所を提供しようというハウスの趣旨に、今シーズンも多くの選手が賛同した。また、金銭面のサポートだけでなく、選手による施設訪問なども行ってきた。今後もいろいろな支援の形を考えていくという。
ドナルド・マクドナルド・ハウスは、現在45の国と地域に376カ所(2022年11月末現在)開設。国内では、日本第1号ハウスの「ドナルド・マクドナルド・ハウスせたがや」(東京都世田谷区/2001年開館)をはじめ、全国に12ハウスがあり、延べ7万8644家族が利用している(2022年10月末現在)。