3月30日に開幕するプロ野球。日本プロ野球選手会は、2020年度から行っている選手たちによる病気の子どもとその家族の支援活動を、今シーズンも展開する。ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン(東京、以下DMHC)が運営する「ドナルド・マクドナルド・ハウス」を、全12球団の所属選手41人で支援。自身で設定したシーズンの成績に応じた寄付で、ハウスの運営をサポートしていく。
「ドナルド・マクドナルド・ハウス」は、難病で高度な医療を受けるために入院・通院する子どもを看病する家族が、病院の近くに一人一日1000円で滞在できる施設。現在、世界49の国と地域に383カ所(2023年3月現在)にあり、国内では、日本第1号の「ドナルド・マクドナルド・ハウス せたがや」(東京都世田谷区、2001年開館)をはじめ、全国12カ所にある。国内のハウスの設立・運営費は日本マクドナルドをはじめ、企業各社や個人からの寄付・募金によってまかなわれ、ハウスの清掃・事務作業には1800人以上の地域ボランティアが携わっているという。
2020年と2021年シーズンは28人、2022年は39人の選手が支援活動に参加。支援総額は、2020年シーズンは1085万9000円、2021年シーズンは996万2000円、2022年シーズンは1347万6000円だった。“HOME AWAY FROM HOME”(わが家のようにくつろげる第二の家)をコンセプトに、家族の経済的・精神的な負担を少しでも軽減し、安らげる場所を提供しようというハウスの趣旨に、今シーズンも多くの選手が賛同。「1安打につき1万円」「1登板につき1万円」「1試合出場につき1万円」「1盗塁阻止につき1万円」「1ホームランにつき1万円」など、自身で設定したシーズンの成績に応じた寄付を行っていく。