凡人には見ているだけで凍ってしまいそうだが、それだけに勇壮でもある。静岡県藤枝市の古刹大慶寺で12月18日、「冬至水行祭~懺悔(ざんげ)の水~」が開催される。東海一の水行祭で、一般参加者を含め70人以上が参加する。
水行は、日蓮宗の伝統的な修行法。歴史をたどると古くは古事記や日本書紀に記述がある「水の禊祓(みそぎはらい)」にさかのぼることができるという。水は身心の垢穢(くえ)を払うとされている。そして冬至は1年の中で最も昼が短く夜が長い日、陰が極まり陽に回復していく転換期だ。1年の締めくくりでもあるこの転換期に、心のあかを落とし、来たる新年に決意を固める水行だ。