カルチャー

色鮮やかな樹上性のカエル 水族館生まれの“子ども”たち

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 両生類は苦手~という人もいるけれど、この色はきれいだしちょっとかわいい。 AQUARIUM×ART átoa(アクアメント・神戸市)では、展示水槽内で生まれたアカメアマガエルの幼体を展示中。名前の通り赤い目と、青や黄色の鮮やかな体の色が特徴の樹上性のカエルだ。

アカメアマガエルの卵
アカメアマガエルの卵

 昨年5月ごろから、展示水槽内で抱接と呼ばれる「オスがメスに抱きつく」姿がよく観察されるようになり、6月下旬に水槽内の壁にゼリー状の卵が確認されたという。野生では下が水場になっている場所の木の葉の裏などに卵は産み付けられ、ふ化したオタマジャクシは水場に落ちて水中で自力で餌を探して食べるようになるが、水槽内の水場にはほかの魚がいて、オタマジャクシの成長に十分な餌を与えることが難しいと予想されたため、バックヤードで育てたのだそうだ。

アカメアマガエルのオタマジャクシ
アカメアマガエルのオタマジャクシ

 一番早い子は7月下旬に後ろ足が生え、その1週間後には前足が生えて8月上旬に上陸スタート。今回は特別水槽を設置し、順調に成長している子たちを期間限定で見ることができる。観覧料は無料。