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富山県氷見市が現地でふるさと納税できるシステム導入 旅先で返礼品選び、その場で受け取る「ぺいふる」

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氷見市 「ぺいふる」公式サイト

 

 富山県氷見市は、現地で直接ふるさと納税ができるシステム「ぺいふる」を導入し、市内の店舗で試行導入を始めた。3月31日まで実施し、2023年度から本格導入を目指す。

 ふるさと納税は通常、各種サイトを通じて寄付をして、後日返礼品を受け取るケースが多いが、「ぺいふる」は氷見市を訪れた観光客らが、取扱店舗で実際の商品から返礼品を選択し、その場で返礼品を受け取ることができるのが特徴だ。

 「ぺいふる」は、氷見市の返礼品発送代行事業者ビッグゲート(宮城県石巻市)が開発。寄付者は、事前の手続きやスマートフォンなどへのアプリのインストールが不要なことから、クレジットカード1枚で、手軽に現地でふるさと納税を利用できる仕組みだとしている。

 試行期間中は、氷見市の道の駅「ひみ番屋街」の水産品販売など「ぺいふる」取扱店舗で販売する市の地場産品基準を満たす返礼品が対象。寄付方法は、返礼品となる商品を店頭で選び、寄付額を上乗せした料金をカードで支払うことで寄付となり、商品(返礼品)をその場で受け取ることができる。後日、利用者に寄付金受領証明書などが郵送されるという。

 ふるさと納税を巡っては、旅先などで納税ができる自動販売機などが話題になっているが、氷見市は「自動販売機と比較して低コストで導入できる」としており、本格導入後は市内の飲食店や宿泊施設などにも広げることを検討している。