カルチャー

ポーの言葉遊びを見事に訳出 ブラックユーモア真骨頂

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 外国語の翻訳本、異なる文化や歴史を乗り越えて自然に読める日本語に訳出する翻訳者には頭が下がる。中でも難しいのは、言葉遊びが含まれる文章。原語でないとその面白さが半減するようなものを訳出するのは至難の業だ。それが見事にでき上がったのが、『ポー傑作選3 ブラックユーモア編 Xだらけの社説』(エドガー・アラン・ポー著、KADOKAWA・東京)だ。

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 ポーといえば、ホラーやミステリーを思いうかべることが多いが、その真骨頂はブラックユーモア。訳出不可能な言葉遊びが多いが、今回はシェークスピアや『不思議の国のアリス』で言葉遊びの訳に定評のある河合祥一郎氏が挑戦、見事に新訳が完成した。

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 昨年発売した『ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫』『ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人』につづく新訳第3弾。今まで訳出不可能だった表題作他、ダークな風刺小説、謎かけ詩、創作論など、知られざる名作23編が掲載されている。税込み990円。