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立正大がウズベキスタンの大学と交流協定 宗教ツーリズムを研究、観光に寄与

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立正大・岩本 篤志 ウズベキスタン学術調査隊長(左)とタシケント国立東洋学大・Rikhsieva Gulchehra 学長

 

 立正大(東京都品川区)はこのほど、ウズベキスタンのタシケント国立東洋学大(タシケント市)と大学間交流協定を締結した。宗教ツーリズムに関する自然遺産調査の共同プロジェクトなどを展開する予定という。

 立正大とウズベキスタンの交流は、仏教・文・地球環境科学の3学部の教員を中心に2014年4月立ち上げた「立正大ウズベキスタン学術調査隊」が、ウズベキスタンのテルメズ市郊外のカラ・テペ仏教伽藍(がらん)址で行った発掘調査を機に始まった。交流はカラ・テペの調査報告書の出版や別のズルマラ仏塔遺跡の調査・保存活動などに広がっている。

 タシケント国立東洋学大で22年に開かれた「ウズベキスタンの仏教遺跡と宗教ツーリズムに関するオンライン国際会議」で、ウズベキスタン観光に寄与していくことが遺跡保存の観点からも重要との認識で両大学が一致。協定を結び、中央アジアでは未設定の世界ジオパークの共同調査や宗教ツーリズムを推進することを決めた。

 立正大は「仏教学部を有する日本の総合大学とイスラム圏の外国語総合大学の協力により、宗教ツーリズムの研究に新しい観点がもたらされる可能性がある。ウズベキスタンには世界遺産暫定リストに含まれる自然遺産が3カ所あるが本格的な調査も観光利用も限定的。学術調査は、地理学のみならず観光において重要な意義をもつ」としている。