カルチャー

相続から売却まで 「親の家じまい」を考える

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 子育てが終わり定年が近づいてくると、自らの老後の心配と同時に親の介護や、その先にある実家の“片付け問題”が見えてくる。実際、増えていく空き家は社会問題化しているし、身近に相続で苦労する人の話も多く聞く。そこでこの避けて通れない“実家じまい”に関する情報を盛り込んだ『親の家を売る。』(永峰英太郎著、自由国民社・東京、税込み1650円)が発売された。

 空き家の問題は、建物の倒壊やごみの不法投棄、害虫や悪臭の発生など多岐にわたり、放置空き家に対する法的措置や、不動産相続登記の義務化など、法整備が少しずつ進んでいる。この本では、親の施設入所をきっかけに、空き家となった実家の維持、相続、片づけ、売却までを経験した著者が、親が元気なうちにやるべきこと、空き家を維持するコツ、相続税対策や自身で行う申告手順、損をしない家の売却方法、家の相続登記の仕方までを解説している。