「玩具」というだけで、すでに懐かしい響き。しかも郷土玩具となると、もう見たことがないものも多いかもしれない。高槻市立しろあと歴史館(大阪府高槻市)は、企画展「郷土玩具くらべ 推しどっち?」を9月10日まで開催している。全国各地の郷土玩具400点が集まっている。
犬と猫、キツネとタヌキなど、対照的でありながらどこか共通点が感じられる組み合わせ。しばしば「どっち派?」と好みについて話題になるそうした視点に注目し、招き猫と犬張り子、魚と鳥、舟と車などのテーマに分けて展示している。
中でもおすすめは、戦前に作られたとされる京都・伏見人形の「子福猫」だという。大きな猫の肩や頭の上に小さな猫が数多く取り付けられた招き猫。目にはガラスが埋め込まれ、全身淡い水色で、ほかの招き猫とは一風違った表情がうかがえる貴重な作品だ。入館は無料。