カルチャー

設置から15年、渋谷駅の岡本太郎「明日の神話」の大規模改修 クラウドファンディング実施中

 img_368752_1

 岡本太郎記念現代芸術振興財団(東京)とNPO法人「明日の神話保全継承機構」(東京)は、東京・渋谷駅の連絡通路に設置されている岡本太郎作の巨大壁画「明日の神話」の大規模改修を10月10日(火)にスタートした。クラウドファンディングサービス「GoodMorning」で支援を募っている。

 「明日の神話」は2008年11月から渋谷のシンボルとして親しまれてきたが、設置から15年が経過し、傷みが進行している。この貴重な作品を次の時代に残すために、複数年をかけて大規模な改修・修復を行うことになった。今年は第1弾として、10月10日(火)から11月20日(月)まで約40日間をかけて、右から4枚の亀裂・剥落・変色などの傷みを修復するとともに、壁画裏の環境改善等の作業を行う。これまでにない作業エリア全面に足場を掛けて行う大規模な作業で、年に数枚ずつ順次仕上げていく予定。

img_368752_3

 第1弾作業のクラウドファンディングの寄付受け付けは、11月30日(木)までで、寄付金額は5000円(学生限定で3000円)~1千万円までの設定。返礼品は「壁守」メンバーシップカード、書籍『明日の神話1967-2023』特装版、「明日の神話」レプリカ各種など。

 「壁守」メンバーシップカードは、「明日の神話」を守るメンバーの証としてこのクラウドファンディングのために制作された特別なカード(サイズは約5.4cm×8.6cm)。書籍『明日の神話1967-2023』は、メキシコで描かれてから今日まで、『明日の神話』がたどった半世紀にわたる数奇な運命を、詳細な記録・写真とともにビジュアルで解説し、多彩な角度から岡本太郎最高傑作の全貌とその意味に迫る内容。寄付金25万円以上に対し、「明日の神話」の破片レプリカ・部分レプリカの返礼品が用意されている。