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「変」革の中で「耐」えた一年 企業が選んだ2023年の漢字

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 年末の風物詩として、一般から広く募集したその年の世相を1字で表す「今年の漢字®」(日本漢字能力検定協会)が、例年12月中旬に京都の清水寺で発表される。そこで帝国データバンク(東京)が、企業においては今年はどんな年だったのか、事業活動を表す漢字について聞いたところ、「変」がトップ、2位は「耐」、3位「忍」と続いた。

 11月10日~14日に調査、有効回答企業数は955社。選ばれた漢字から見えてきたこの一年は、「変化・変革へ動き、物価高騰などに耐え忍んだ1年」だ。「変」を選んだ理由は、「生活や働き方改革、人手不足、物価上昇など、世の中が急激に変化している」(建設)、「変革の変。DXなどにより時代の変化のスピードが速い」(不動産)など。「耐」「忍」については、「原材料価格などの高騰が継続することに対して耐え忍ぶ年だった」(機械製造)、「コロナは収束したものの、円安や国際情勢、人手不足など先行きが見えないのが率直な思い。なんとか耐え忍んだ1年だった」(専門サービス)など。

 ちなみに4位は「高」。「物価、原材料、燃料費、人件費などすべてにおいて高騰しており“高”を選んだ」(飲食料品・飼料製造)。5位は戦乱や混乱、乱れを表す「乱」だった。