カルチャー

彫刻家・大黒貴之氏の個展「FINDING ORDER」を京都で開催 テーマは「カオスと秩序の中にある揺らぎ」

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 京都市の烏丸四条近くに位置し、“アートコレクターの住まい”をコンセプトにしているnode hotel (ノードホテル) で、3月8日から、滋賀県近江八幡市を拠点に活動する彫刻家・大黒貴之氏の個展「FINDING ORDER」を開催する。

 大黒貴之氏は、1976年滋賀県生まれ。大阪芸術大学大学院芸術制作研究科造形表現II(彫刻)修了後、ドイツに2度(ベルリン2001-03年、ブランデンブルク州ラーテノウ2011-16年)滞在し、約6年半の作家活動を行った。

 大黒氏は「両義の間に発生する揺らぎ」を意識し、彫刻やドローイングなどさまざまな手法を用いて表現。作品の多くには、木、紙、金属、漆喰などの自然素材が用いられ、全体と部分、有機性と無機性、内と外、静と動、二次元と三次元などの二重構造が現れる特徴を見ることができる。

 「FINDING ORDER」では、「カオスと秩序の中にある揺らぎ」をテーマに、最新作と過去作を含む約20点を展示。大黒氏が幼少期に見た琵琶湖の波打つ水面や風に揺れる田園風景の稲穂など、混沌(こんとん)と映る自然界の中に存在する規則性や秩序を見いだすことができる。

 node hotel 1F Galleryで、開催期間は3月8日から4月10日まで。入場無料。3月8日にレセプション、3月15日にはトークショーも予定している。

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