カルチャー

昆虫のまだ見ぬ多様な世界に迫る! マニアックすぎる特別展

 夏の子どもたちには楽しい特別展が始まる。国立科学博物館の「昆虫 MANIAC」だ。会期は7月13日~10月14日。“蚕蛾(カイコガ)”や“ロージーメープルモス”の大きなぬいぐるみなど、マニアックなグッズ付き前売りチケットが6月15日に発売される。

 昆虫は、地球上で報告されている生物種の半数以上、約100万種を占める最大の生物群だが、そのほとんどは体長1cmにも満たない小さな生きもの。ふだんはなかなか観察できないが、体のつくりから行動、能力にいたるまで、その多様性は驚くほど高く、変化に富んでいる。世界にはまだ見ぬ昆虫が無数に存在しており、身近な環境にすら将来の新種や新発見が眠っている。

 特別展では、国立科学博物館の研究者によるマニアックな視点と研究者セレクトのマニアックな昆虫標本、最新の昆虫研究を織り交ぜ、カブトムシやクワガタムシといったおなじみの昆虫はもちろん、クモやムカデなどを含む“ムシ”たちのまだ見ぬ多様性の世界に迫る。

 入場料は、通常券が一般・大学生2100円、小・中・高校生600円(税込み)。未就学児、障害者手帳を所有する人とその介護者1人は無料。事前に公式サイトからの日時指定予約がお勧め。

(左上から時計回りで)カブトムシのギナンドロモルフ、トンボの交尾はハート型(喜多英人氏提供)、リュウジンオオムカデ(塚本将氏提供)、コマユバチ