俳優の松重豊さんといえば、映画やテレビドラマに欠かせない名バイプレーヤー。だが、主演ドラマ「孤独のグルメ」(テレビ東京系)を真っ先に思い浮かべる人も多いだろう。そのせいか、食通のイメージが広く浸透している松重さんの著書『たべるノヲト。』が、マガジンハウスから10月10日に発売される。同社発行の雑誌「クロワッサン」に2022年6月から連載されている同名エッセーの待望の書籍化だ。
帯に「記憶に残る料理には、その時代、その瞬間のドラマ、自分の人生そのものが詰まっている」とあるように、極貧時代を支えてくれた思い出の味、収録先で出合った逸品、四季折々の好物など、おつまみから甘味まで50品以上が紹介され、食べものに対する素朴な疑問や秘密の食べ方、最近のブームなど独自の視点で食にまつわる記憶が書き尽くされている。そんな食べることが楽しみになる、笑いあり、涙ありの内容だ。イラストは松重さんと親交の深い旭川在住の作家・あべみちこ氏(よつば舎)、写真は伊藤彰紀氏(aosora)が担当している。
「晴れて書籍化。まぁ特別な内容のエッセイではない、『たべもの』について書かれた『ノヲト』つまり走り書きみたいなものだ。昭和の思い出満載だが、わからないことがあったらおばあちゃんに聞くか、ネットで調べればなんでも教えてくれるはず」と松重さん(本書「はじめに」より)。写真集体裁の四六判、224ページで、税込1760円。10月11日(金)には、東京都内の書店で松重さん本人によるサイン本の「お渡し会」が開催される。このイベントは購入者抽選だが、当落にかかわらず、イベントに応募した全員に特製ステッカーがプレゼントされる(応募方法は、後日マガジンハウス社ホームページで発表)。また、楽天ブックス、セブンネットショッピングのいずれかで特典付き書籍を予約・購入しても数量限定で特製ステッカーがプレゼントされる。