カルチャー

歴史と文化を伝える丹波亀山城跡で「城跡芸術展」 多様な芸術作品を一度に鑑賞

 芸術の秋にふさわしい大規模な展覧会がある。京都府亀岡市の丹波亀山城跡で10月12~27日まで、地元ゆかりの芸術家による「城跡芸術展」(亀岡市)が開催される。絵画や陶器、漆造形、インスタレーション、パフォーマンスなど多様な芸術作品を一度に鑑賞できる展覧会だ。

 一般的に展覧会といえば、絵画や陶芸、彫刻といったテーマやジャンルを絞って開催されるが、この芸術展はその垣根を取り払い、さまざまな作品を丹波亀山城跡の随所に展示するのが一つの特徴。自分の興味のあるものだけでなく、ほかの作品も自然に鑑賞することで、自分の中の芸術の新しい扉を開くことができる。今年は28組のアーティストによる作品展示のほか、トークやワークショップ、オープンアトリエ、上映会など、アーティスト自ら企画するイベントも開催される。

 会場の丹波亀山城は、1577年ごろに明智光秀によって築城され栄えたのち、明治維新後の廃城令により解体されたが、現在は石垣などが修復され、地域の歴史を感じる自然豊かな場になっている。日本家屋だけでなく、約1000種類もの植物が栽培・保護されている「大本花明山植物園」や松林、中庭、広場など、多様な場所に作品が展示される予定だ。

 開催時間は10時~16時30分。入場料無料(ワークショップは一部有料)。丹波亀山城跡は、JR嵯峨野線亀岡駅から徒歩10分、駐車場あり。