世界の芸術にも大きな影響を及ぼした浮世絵師、葛飾北斎。そのデザインは時を越えて、多くのものの中に生き続けている。まさにインフルエンサーの元祖だ。その北斎作品の魅力に迫る企画展「インフルエンサー 北斎」が1月25日~4月6日まで、長野県上高井郡小布施町の北斎館で開催される。
「新形小紋帳」や「今様櫛キセル雛形」など、北斎が手がけた江戸時代のデザイン集と合わせ、北斎作品の絵柄が織られた西陣織の帯や、伝統的な染めの技法で表現された北斎デザインの反物や着物などを紹介する。各地の工房の職人たちが丹精込めて作り上げた北斎をテーマにした作品とものづくりへの思い、そして北斎作品の今後の展望と可能性に視点を当てた展覧会。北斎デザインを浮世絵作品としてではなく、製品として鑑賞することができる珍しいチャンスだ。
開催時間は9時~17時(入館受付は閉館30分前まで)。入館料は大人1000円、高校生500円、小中学生300円。