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ヨーヨー・マがこの秋、日本ツアー サントリーホールでの公演で、東京では 9年ぶりの「無伴奏」

 チェロ好きには逃せないリサイタルがやってくる。チェロ奏者、ヨーヨー・マの日本ツアー(キョードーメディアス・東京)が決定し、9月20日(土)にサントリーホールで東京公演が行われる。チケットの一般販売を5月30日(金)にスタートする。

 パリで生まれ、4歳の時にチェロを始めたヨーヨー・マ。その後、7歳の時に家族でニューヨークに移住し、ジョン・F・ケネディの前で演奏したり、レナード・バーンスタインのコンサートでアメリカのテレビ番組に出演したりするなど神童的なエピソードを残している。1982年にバッハの「無伴奏チェロ組曲」をニューヨークでレコーディング。翌1983年に「バッハ:無伴奏チェロ組曲全集」としてリリースされたものがグラミー賞を受賞した。バッハの「無伴奏チェロ組曲」は彼の代表作の一つだ。坂東玉三郎氏をはじめ、舞踏、アイスダンスなど異ジャンルの人たちとも共演している。

 2018年からバッハの「無伴奏チェロ組曲」を世界6大陸36カ所で演奏する「バッハプロジェクト」を行った。2020年に行う予定だった沖縄公演はコロナ禍のため延期されたが、2021年11月3日に開催。「第32回 高松宮殿下記念世界文化賞」の音楽部門で受賞している。

 今回のソロコンサートのプログラムは、J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調、第5番 ハ短調、第6番 ニ長調、チャオ・ジーピン(趙季平):Summer in the High Grassland(草原の夏)、アフメト・アドナン・サイグン:チェロのためのパルティータ、ジョージ・クラム:チェロのためのソナタを予定している。

 チケット料金(税込み・全席指定)は、S席2万9000円、A席2万7000円、B席2万5000円、C席2万円、学生6000円。詳細は公式サイトから、問い合わせはキョードー東京(0570-550-799)へ。