カルチャー

会いたくないのに会ってみたい不思議な存在 夏の美術館で「オバケ?」展

 

 夏の定番は怪談。少しくらいヒヤッとしても到底間に合わない猛暑だけれど、さまざまな姿で描かれるオバケを見るのはそれだけで楽しそう。福岡市の福岡アジア美術館で「オバケ?」展がスタートした。会期は8月31日(日)まで。空想の扉が開かれる楽しくて新しい、親⼦で楽しめる夏休みにぴったりの体験型の展覧会だ。

 古今東⻄、さまざまな呼び名で存在してきたオバケ。絵本や物語にさまざまな姿で描かれ、ふとした拍⼦に現れるオバケ。怖いオバケにかわいいオバケ。会いたくないはずだけれど、ちょっと会ってみたい、好奇⼼をくすぐる不思議な存在。ちょっとワクワクするオバケを、規格外のクリエーションで楽しみ尽くすことができる。

 名作絵本『ねないこだれだ』を落語家の春⾵亭⼀之輔さんが朗読する怖い部屋があれば、⾕川俊太郎・⾕川賢作親⼦による軽快なオバケ⾳楽「けいとのたま」や、アニメーション作家・加藤久仁⽣さんの新作アニメーションなど、多彩なクリエーター約20組が参加。⽇本美術におけるオバケの歴史、500冊のオバケ絵本など、オバケを探究し作品化する「オバケ研究所」も設⽴される。

 開館時間は9時30分~17時30分(入場は17時まで)。会期中無休。観覧料は一般1600円、中高生1100円、小学生500円(オバケ冠付き)、未就学児無料。