カルチャー

かつての学び舎で夏の祝祭 映画『国宝』の舞踏家も登場

 岐阜県高山市高根町野麦にある「野麦学舎」は、標高1318m、乗鞍岳の麓に位置する旧小学校の木造校舎だ。そこでさまざまなプログラムを楽しめる夏の祭典、「野麦学舎祭2025」が8月11日(月・祝)に開催される。映画に出てきそうな趣のあるかつての学校での縁日や盆踊り。街中の夏祭りでは味わえない空気をまとった祝祭だ。

 野麦学舎は大正10年に「高根尋常小学校野麦分教場」として開校し、昭和56年に廃校となった。2021年には高山市議会で取り壊しの決議がなされようとしていたが、貴重な建物と原風景を存続させたいと野麦学舎保存会が設立され、今も活動が続いている。

 夏祭りでは、飛騨高山出身の舞踊家・谷口裕和さんが特別出演する。話題の映画『国宝』で振り付けを手がけた舞踏家だ。谷口さんと音楽家・曽爾テラワキさんとの野麦セッションは必見。音楽ライブや寸劇、操り人形、盆踊り(野麦イササ・飛騨やんさ)など、1日を通して多彩なステージを楽しめる。

 また、木笛づくり・サンキャッチャー・おめん・扇子などの体験教室や屋台、子ども縁日も出る。イベントは11時開場、12時開演、20時終演。祭協力金は1人3000円(3人割7000円)。