ボタニカル・アートの巨匠、“バラのレンブラント“とも呼ばれる宮廷画家、ルドゥーテ。その最高傑作といわれる『バラ図譜』刊行200年を記念して、特別展「宮廷画家ルドゥーテとバラの物語」(小学館集英社プロダクション・東京)が4月12日~6月15日まで、東京の千代田区立日比谷図書文化館で開催される。
ナポレオン皇妃ジョゼフィーヌが宮殿・マルメゾン城に世界中から集めたバラを描いた『バラ図譜』。点刻彫版法を用いてバラの絵169点とバラの花輪の口絵など計170点が描かれ、植物学者クロード=アントワーヌ・トリーによる概説が添えられていた。現存しない当時のバラを知る貴重な記録ともなっている。特別展では、その170点を一挙公開。肉筆画2点も鑑賞できる。
会期中、5月4日にはトークショー「ルドゥーテのバラに魅せられて」が、5月22日には講演会「美しき花の姿を追い求めて~画家ルドゥーテのまなざし~」が開催される。どちらも事前申込制で、定員になり次第締め切り。参加費はそれぞれ1500円。
展覧会の入場料は一般500円、大学・高校生300円。千代田区民・中学生以下、障害者手帳などの所持者および付き添い1人は無料。開室時間は10時~19時(金曜日10時~20時、日曜日・祝日10時~17時)、入室は閉室の30分前まで。4月21日(月)、5月19日(月)は休館。