農業と発電を同時に行う、営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)をご存じだろうか。耕作放棄地などの農地の上に発電のための太陽光パネルを設置して、その下で果物や稲などの作物を栽培する取り組み。近年、少しずつ増えているソーラーシェアリングには、農業収入とともに電力の売電収入も得られるメリットがある。
太陽光発電というと、山を切り崩したり、地元環境に考慮しなかったりするメガソーラーなどの問題となっているケースもあるが、再生可能エネルギーの一つである太陽光発電は本来、脱炭素だけではない恩恵を地域や人々に与えるものだ。そのソーラーシェアリングを題材にした映画『陽なたのファーマーズ フクシマと希望』(98分)が、東京の「ポレポレ東中野」で上映されている。
映画に登場するのは、福島県で新しい形の農業に従事する若者たちや、家族経営で地元福島の放棄された農地を復活させるために奮闘する農家ら。それぞれが太陽光発電のメリットを生かしながら、自分たちにできる農業の在り方を模索している。
映画は東京のほか、京都や横浜など全国で順次、公開を予定している。詳しくは公式ホームページから。
