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木村昴「どうする家康」で“やりの名手”渡辺守綱役 役作りは「あの“ガキ大将”とも照らし合わせながら」

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 嵐の松本潤が主演するNHK大河ドラマ「どうする家康」の第8話「三河一揆でどうする!」が26日に放送される。渡辺守綱を演じる木村昴からコメントが届いた。

 守綱は、武芸で活躍する家系に生まれ、戦場では先鋒を務める大男。三河一向一揆では一揆側につき、家康にやりを向ける。

 昨年の「鎌倉殿の13人」に続き、2年連続で大河ドラマ出演となった木村は「大変光栄にうれしく思っております。前作では、1話のみの出演でせりふも3行程だったので、今回も『わずかでもお力になれれば…』ぐらいの気持ちでいたのですが、台本を束でドーンと頂きまして、結構出てくる役なのだと悟りました。うれしい反面、『どうする昴!?』と思ったところからスタートしました」と語った。

 木村は、人気アニメ「ドラえもん」に登場するジャイアンこと剛田武の声を演じていることでも知られる。

 守綱の役作りについて、「やりの名手であったということで、豪快な立ち回りも見どころです。そして、性格としては『おおらか、女好きの一面もある、わが道を行くタイプ』だと最初に伺いました。それを聞いてぱっと浮かんだのは、僕がずっと演じてきた、あの“ガキ大将”でした。豪快で自由奔放だけど、ここぞというときはすごく優しくて頼りになる。そうした部分が重なり、役のイメージは“ガキ大将”とも照らし合わせながら膨らませました」と語った。

 また、守綱を演じる上で、「オリジナリティーを出したいという思いもあり、あえて戦国時代っぽくないキャラクター作りをしようと努めています。もちろん考証の先生方がいらっしゃるので、所作から言葉遣いまで細かくご指導くださっています。でも、少しだけその枠を超えてみようという試みをしているところです」とこだわりを語った。

 撮影での思い出を尋ねられると、「本證寺の寺内町で印象に残っているシーンの一つに、『南無阿弥陀仏…』とお経を唱えながら、みんなで大盛り上がりし、踊るシーンがあります。多くの人はそれぞれ踊っているのですが、守綱だけは周りにいる女性たちを集めて、『一緒に踊ろう』と手を取るんです。考証の先生のお話では、人前で男性に手を握られることは、当時の女性にとって恥ずかしいこと。さらに、手を引かれて腕が出てしまうと、それはより一層恥ずかしいことだったのだそうです」とコメント。

 「しかし、守綱の性格を考えると、きっとテンションが上がると体が勝手に動いて、気がついたら女性の手をつかんで一緒に踊ってしまう勢いがあるのではないかなと。なんせ豪快な男ですから。そうしているうちに女性の側も恥ずかしいなんて気持ちは吹き飛んでいき、楽しい雰囲気で一緒に踊り出すという…」と振り返り、「守綱らしさを出しつつ、シーン全体の空気を作っていけたらと思いながら演じましたので、注目していただければ幸いです」と語った。