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カリスマのドキュメンタリー映画 『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』が3月24日に公開

『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』
『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』

 不世出のロックンロールスター、デヴィッド・ボウイ。約半世紀にわたってイギリスの音楽シーンをけん引し、2016年1月に世を去ってからも、その伝説から新たなファンを開拓している類いまれな存在。そんなカリスマのドキュメンタリー映画の決定版がやって来る!

 『ムーンエイジ・デイドリーム』(2022年/ドイツ・アメリカ/135分/配給:パルコ ユニバーサル映画)が3月24日(金)にIMAXⓇ/Dolby Atmos で同時公開される。

『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』より ⓒ2022 STARMAN PRODUCTIONS,LLC. ALL RIGHTS RESERVED
『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』より ⓒ2022 STARMAN PRODUCTIONS,LLC. ALL RIGHTS RESERVED

 音楽はボウイの盟友トニー・ビスコンティが担当し、名曲「スターマン」、「スペイス・オディティ」、「ヒーローズ」、「レッツ・ダンス」などの代表曲をはじめ、計40曲以上がたっぷりと楽しめる。そのほかに観客が耳にするのは、生前にボウイが残した声のみ。

 ボウイのアーティストとしての姿勢、ファッション、回想、死生観、そしてクリエーティビティ——その声は、観客にボウイが何を考え、どう行動してきたのかを伝える。すなわち、観客は“デヴィッド・ボウイという生き方”を追体験することになる。

 監督を務めたブレット・モーゲンはアカデミー賞ノミネートの経歴を持ち、『くたばれ!ハリウッド』で日本でも注目され、ローリング・ストーンズの『クロスファイアー・ハリケーン』や、ニルヴァーナ、カート・コバーンの『COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック』などの優れた音楽映画を放ったドキュメンタリーの才人。

 同作品はデヴィッド・ボウイ財団が公認した唯一の映画である。同財団が保有する膨大かつ貴重なフッテージによって構成されており、そのボリューム感はこれまでのボウイに関するドキュメンタリーと比べても飛び抜けている。

 “アーティストとしての僕の仕事は「変化」だ”と語るデヴィッド・ボウイは、はたして何者だったのか? 唯一無二の“スターマン”の真実がここに明かされる!

 1947年1月8日、ボウイはロンドンに生まれる。1964年、17歳の時に初めてレコードをリリースする。67年にはデヴィッド・ボウイ名義の初のアルバムを発表。69年、シングル「スペイス・オディティ」が全英チャートでトップ5入りを果たす。72年にはアルバム『ジギー・スターダスト』をリリース。濃いメイクや中性的なファッションによって、グラムロックのイメージを決定づけ、一躍メインストリームに躍り出た。

 1970年代はもっともクリエーティブな時代だったといえる。スタイルを変え続けたボウイ。77年の『ロウ』、『ヒーローズ』、翌年の『ロジャー』は“ベルリン三部作”と呼ばれ、シンセサイザーを導入したアーティスティックな作品として高い評価を得ている。

『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』から ⓒ2022 STARMAN PRODUCTIONS,LLC. ALL RIGHTS RESERVED
『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』から ⓒ2022 STARMAN PRODUCTIONS,LLC. ALL RIGHTS RESERVED

 1983年に発表した「レッツ・ダンス」は世界的な大ヒットとなる。大島渚監督の映画『戦場のメリークリスマス』への出演も話題に。コンスタントに作品を発表し続けたが、2004年に病に倒れ、休養を余儀なくされる。2013年に久々の新作『ザ・ネクスト・デイ』を発表する。しかし、2016年1月10日、肺がんにより69歳で逝去。2日前の誕生日にアルバム『★(ブラックスター)』をリリースしたばかりだった。