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子供の目線で移民や難民の問題を映し出した作品を上映 子どもスタッフも運営に携わる「第29回京都国際子ども映画祭」

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 「第29回京都国際子ども映画祭」が8月4日(金)から8月6日(日)まで、京都市の京都文化博物館フィルムシアターで開催される。小学生から高校生まで約30人の子どもスタッフが所属している「NPO法人キンダーフィルムフェスト・きょうと」(京都市)による企画運営。期間中の10時30分~17時30分。

 この映画祭は、NPO法人キンダーフィルムフェスト・きょうとが世界中から子どもが主人公の映画を集めて上映している。映画祭の司会進行や、チケット確認、会場案内、ゲストのインタビューなど運営そのものを子どもスタッフが担当。月1回ミーティングを行い、映画祭で挑戦してみたいことなどを話し合い、役割分担をした上で映画祭に臨んでいる。

 今回は、短編アニメーション4本、短編実写3本、長編映画3本を上映。特に、ドイツに逃れたウクライナの子どもたちの短編ドキュメンタリー『静かな目覚め』、オランダに住むセネガル系移民の少女の物語『トーテム』など、移民や難民の問題を映した映画を採用。世界では紛争や迫害など今も多く発生している現在、少しでも世界を知るきっかけを作る役割を映画に託している。NPO法人キンダーフィルムフェスト・きょうとでは、「映画を観て、一緒に来場した友達や家族と感想を言い合ってほしい。同じ子どもの目線で映し出した世界を見てほしい」としている。子どもスタッフが制作者にインタビューした映像も含め上映し、上映後にその場で意見を交換する時間も企画している。

 同映画祭の特徴の1つが、「生」吹き替え。日本の一般劇場では公開されていない外国作品の上映では、日本語字幕や吹替がない。そのため、長編作品は京都に拠点を置く「劇団とっても便利」のスタッフが、短編作品は子どもスタッフたちが生吹替を行う。子どもスタッフは、あらかじめ声優養成講座で発声練習から台詞回しまでみっちり練習をして本番に臨む。今回は公募で集まったメンバー14人が担当する。

 Yahoo!Passmarketでチケットを販売中。1プログラム券について、前売りが子ども500円・大人1000円、当日が子ども600円・大人1200円。特典付きチケット(前売りのみ)は、1プログラム券が子ども1000円・大人1500円、3日間パスポートが子ども1500円・大人3000円。