ミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」に主演する堂本光一(KinKi Kids)が8日、東京都内で、同作の開幕記念会見前に囲み取材を行い、ジャニーズ事務所の性加害問題を受けて、社名が変更されることなどについて思いを語った。
堂本は、ジャニーズ事務所の看板がなくなることについて思いを聞かれると「すごく葛藤はありました。自分が知っている彼(故・ジャニー喜多川氏)と違う部分があったりしますが、それを自分の中で認めないといけないのだろうなと思いますし、何よりも被害に遭われた方が救われないといけないので、自分も改めないといけないものは改めて、自分の中にあるエンターテインメントというものを、どう育てていくかというのを行動を持って示していかないといけないと思います」と語った。
自身とKinKi Kidsの今後の契約形態については、「難しい問題だと思うんです。KinKi Kidsは音楽を中心にやってきたグループなので、その権利がどういう形になってしまうのかとか、そういった説明をまだ聞いていないので、その辺がポイントになってくると思います。いろんな迷いとかジレンマがあるんですけれど、剛くんと話したときは『ジャニーズ事務所でグループ名を変えなきゃいけないグループもいるよね』と聞いたときに、そういう意味ではKinKi Kidsも名前を変えていいんじゃないかという所まで話が出ました」と告白。
「だけど、われわれが変えてしまうと、その下の、そこまで考えなくてもいいという子たちも、みんな考えないといけなくなるので、そういうことまでも考えないといけなくて、その辺は慎重にやっていかないといけないなと剛くんと話しています」と明かした。
一部雑誌で「引退も覚悟している」と語ったことが報じられていた堂本だが、この発言の意図については、「全文を読んでいただいたら、決して後ろ向きな文章ではないと思うんですけれど、そういう思いも持ちながら活動しないと、自分にできる責任は果たせないなと思ったんです。自分としては、引退しますという意味ではなくて、十字架を背負いながらやっていかないといけないなという思いです」と釈明した。
「新会社に願うことは?」との質問には、「世界一クリーンな会社じゃないですか。どの口が言っているんだということかもしれませんけれど、それを目指して、安心してエンターテインメントを楽しんでいただける環境を、少しずつ整えていかないといけない。その中で自分が何をできるかというのを考えていかないといけないと思います」と話した。