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“幻のかんきつ”「柚香」のパウンドケーキを 京都の長楽館が一般発売

パウンドケーキ 柚香(ゆこう)
パウンドケーキ 柚香(ゆこう)

 生産量が限られるため“幻のかんきつ”とも呼ばれる徳島県上勝町産の「柚香(ゆこう)」。明治の洋館でカフェ・レストラン・ホテルなどを経営する長楽館(京都市)は、長楽館BOUTIQUEと長楽館オンラインストアで1月1日(日)から柚香を使った「パウンドケーキ 柚香」を販売する。2021年にクリスマス宿泊プラン限定特典として提供した際に高評価を得たスイーツで、リクエストに応えて一般販売することになった。

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 柚香は、ユズとダイダイの自然交雑種。1709年に貝原益軒が編纂した本草書『大和本草』にも記載があるほど古くから栽培されている。現在は徳島県が全国一の生産量を誇るが、生産量が少ないため生果のまま出回ることがめったにない稀少種だ。地元では「香りゆず、酸味すだち、味ゆこう」といわれており、ゆずに似た香り、すだちよりまろやかな酸味、そしてほのかな甘みと豊富な果汁が特徴。果汁にはビタミンC・クエン酸が含まれるほか、整腸作用・糖代謝の改善効果・抗酸化作用があることが分かっている。

長楽館
長楽館

 そんな柚香の果実・果汁・皮の味わいをバニラの香る生地に閉じ込めた「パウンドケーキ 柚香」は、やさしい酸味と香りが特徴。生地にバニラビーンズと、バニラビーンズを取り出した後のさやを活用したバニラシュガーを混ぜることで、柚香の爽やかな香りを引き立てている。また、水を使用せずに柚香自体の果汁と砂糖で煮詰めた濃厚な果肉のコンフィを生地に練り込み、柚香の果汁とフランスのオレンジリキュールのかんきつシロップを染み込ませた上から柚香果汁の糖衣をまとわせてシャリっとした食感に仕上げている。価格は、税込み3000円。限定数が売り切れ次第販売終了となる。