明治の洋館でカフェ・レストラン・宿泊等を提供する京都市指定有形文化財「長楽館」(京都市)。同館内の「デザートカフェ長楽館」で、新作スイーツ「紅茶のミルフォイユ」が5月31日(水)までの期間限定で提供されている。アールグレイ・ダージリン・アッサム3種の紅茶をそれぞれカスタードクリーム・ソース・アイスクリームに使用し、各茶葉の特徴を楽しめる紅茶好きにはたまらないスイーツ。
煙草(たばこ)王と呼ばれた明治時代の実業家・村井吉兵衛氏の別邸として1909年に建てられた京都のモダン建築「長楽館」。迎賓館として使用されていた往時の洋館の造りをそのままに、デザートカフェ長楽館では、内装の異なる7種の部屋で、スイーツや軽食・ドリンクを提供している。
「ミルフォイユ(mille-feuille)」は「千枚の葉」を意味するフランス菓子。同館の通年メニューの「ミルフォイユ」は、名前の通り「葉」のように軽い食感のパイ生地が特徴。ナイフを使わずにスプーンのみで食べられる軽さで、パイ生地の層の間にたっぷりと自家製のカスタードクリームを挟み、カスタードクリームの濃厚な甘さとパイ生地のほどよい塩気、キャラメルアイスクリームのほろ苦さが調和した人気スイーツ。この通年メニューの「ミルフォイユ」に加えて登場したのが、「紅茶のミルフォイユ」。5月31日までの期間中は、定番の「ミルフォイユ」と、3種の紅茶の茶葉の味わいが楽しめる「紅茶のミルフォイユ」の2種を同時に提供する。
「紅茶のミルフォイユ」は、軽い食感のパイ生地に、中国茶「キームン」に100%自然由来のベルガモット香料で香り付けしたアールグレイを使用したカスタードクリームを挟み、隠し味に細かく砕いた茶葉と自家製フランボワーズジャムをクリームの一部に添えた。下に敷いたベージュ色のソースにはダージリンセカンドフラッシュ(夏摘み紅茶)を使用。コクのある円熟した風味を生かし、ミルクティーをイメージした練乳風の甘いソースに仕上げている。アイスクリームは、紅茶の成分が濃く出やすいCTC製法のアッサムを使用し、力強いコクを表現。紅茶のアイスクリームの濃厚な味わいを、ほろ苦くキャラメリゼしたアーモンドの塩気や、季節の柑橘ピールのさっぱりとした酸味と組み合わせて楽しめる。
「紅茶のミルフォイユ」(期間限定提供)は1800円、ドリンク付き(ブレンドコーヒーまたはブレンドティー)は2600円。スタンダードの「ミルフォイユ」は通年提供で1600円、ドリンク付き(同)は2400円。いずれもイートインのみ。提供時間は11時~18時30分(18時ラストオーダー)。料金は税込み。別途サービス料10%。各日売り切れ次第提供終了。