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東京タワーに登場したこのベンチの正体は? 静岡県富士市が「富士ヒノキ製富士山ベンチ」4基を寄贈

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 静岡県富士市は、3月27日に「富士ヒノキ製富士山ベンチ」4基を東京タワーに寄贈し、東京タワー内「フットタウン」2階に設置した。同市では、「富士ヒノキ」とブランド製品「FUJI HINOKI MADE」の都内での知名度向上のため、令和2年度から23区内の民間施設等に設置を続けている。 富士ヒノキは、富士山の南麓で潤沢な太陽光と降雨の恵みを受けつつも、富士山麓の厳しい環境下で時間をかけて生育するため、年輪が細かく、きめ細やかな白い木肌が特徴。その富士ヒノキを使った「FUJI HINOKI MADE(フジヒノキメイド)」は、富士地区林業振興対策協議会が認定した工場で生産・販売されているブランド製品だ。

 富士山の麓にあるヒノキは樹齢70年を超え、伐採適齢期を迎えているが、外国産材の輸入量の増加や林業の衰退などにより、国産材需要は減少。伐採適齢期の樹木を放置していると、荒れた森に変化し、富士山の景観・環境を損なう危険がある。同市は、富士ヒノキの需要拡大を目指し、森林のサイクルを維持したい考えだ。

 今回、国内外から多くの観光客が訪れる東京タワーへの設置で、実際に座って体感し、興味を持ってもらうことに期待している。

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