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「昔と同じ空間、曲、雰囲気を味わいたい」 シニア女性のディスコ体験に関する意識と実態調査

 50歳以上のシニアのインサイト(消費者の隠れた心理)について調査・分析を行っている「ハルメク 生きかた上手研究所」(ハルメクホールディングス・東京)は、“再燃エンタメ”に注目している。その中で、現在、1970~90年代初頭にはやった“ディスコ”が再ブームになっており、シニア市場を活気づけている状況に着目。50~86歳のハルトモ(ハルメクのモニター組織)の女性490人を対象に「ディスコ体験に関する実態・意識調査」をWEBアンケートで実施した。調査実施日は6月21日~6月24日。

 アンケート調査によって、50~86歳女性の約6割が「過去にディスコに行ったことがある」と回答するなど、いくつかの注目ポイントがわかった。

 ポイントその1)ディスコに行ったことがある人は58.8%(288人)で、およそ6割が経験あり。最も通っていた年代は、「18~23歳ごろ」が79.9%と最も多く、次いで「24~29歳ごろ」が14.6%と続く。

 その2)「今、ディスコに行ってみたい」と回答した人は21.0%。過去にディスコに行った経験がある人で、「今、行ってみたい」と回答した割合は30.6%と高いが、その一方でディスコ経験のない人は7.4%と、今、行ってみたい意向には大差があることが分かる。

 その3) ディスコへ行っていた理由は、「はやっていたから」「友達とワイワイガヤガヤするのが好きだったから」という人が多い結果に。ディスコの主軸である、「音楽」・「踊る・ダンス」の2大要素よりも、行く理由としては強かった。

 その4) 欲しいサービス・施設は「座れる場所」「年齢制限」「多めのトイレ」など。 今、ディスコに行ってみたいと回答した103人に、「通常のディスコではあまりないかもしれないが、あるといいなと思う設備・サービス・ルール」を、3つまで選んでもらった結果、上記がトップ3に。続いて、「音のしない静かなエリア」「熱中症防止のための水分補給スポット」など、体調に関するサービスが並ぶ。また、自由回答からは、「ヘアメイクをしてくれるサービス」(56歳)や、「スタイリストによる洋服の提供」(69歳)といった“おしゃれ周り”のサービスを希望する声もあった。

 その5)今、ディスコに行くとして、自身の希望や、やってほしい企画は何かを尋ねたところ、「昔と同じ企画を再現してもらいたい」(56歳)や、「自分が楽しんだ頃、そのままの空間の再現、曲、雰囲気を味わいたい」(63歳)などの「昔と同じ体験」という声や、「仮装やコスプレをする」(66歳)」や、「ドレスコードで精いっぱいおしゃれしたい、非日常を味わいたい」(66歳)といった「おしゃれ・着飾り」を挙げる声が多かった。

*出典「ハルメク 生きかた上手研究所調べ」