
「キャベツ1玉、ン百円!」──等々、野菜の価格高騰が話題になるが、こうした物価高に対応するため家庭菜園を始める人がいるという。そこで、園芸用肥料・活力液・土・薬剤などを製造・販売するハイポネックスジャパン(大阪市)は、1年以上家庭菜園を行っている人330人を対象に「家庭菜園に関する実態調査」を実施した。調査期間は4月4日~4月7日。
農林水産省の食品価格動向調査によると、2025年1月13日の週に野菜は553円と平年比3.4倍にまで上昇。そうした中で「家庭菜園を始めた理由」を聞くと、1位は「趣味やリラックスを求めて」(65.8%)、僅差の2位が「新鮮な野菜を楽しむため」(65.2%)に続いて、3位に「食費を抑えるため」(39.4%)がランクインするなど、経済的な理由で始める人が少なからずいることがわかった。
そして、「食費を抑えるため」と答えた人に「家庭菜園は食費の節約になっているか」と聞くと、「はい」が73.9%と物価高対策になっている人が多い。気になるコストだが、「家庭菜園を始めるのに、どのくらいの費用を使ったか」の質問の回答で、1位は「2001~5000円」(34.5%)、2位が「~2000円」(25.8%)、3位が「5001~1万円」(23.0%)という結果になった。
他方、家庭菜園を始めた際の課題については、「害虫・病気への対策」(64.9%)、「土や肥料などの知識不足」(55.5%)、「栽培方法や育て方などの知識不足」(53.6%)などが多い。また、「今年育ててみたい、または、現在育てている野菜」は、1位が「ミニトマト」(67.0%)、2位が「トマト」(45.8%)、3位が「きゅうり」(45.2%)だった。